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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第32章 瑠奈 21歳
まさかこんなにも早くバツイチになるなんて思ってもみなかった。
テーブルの上に置かれた離婚届を見つめて
瑠奈は涙を流した。
「だってよぉ、俺はまだまだ遊びたいんだ!
ツレからの誘いもあるし
何で俺だけお前の為にあくせく働かなきゃいけねえんだよ」
夫は別れろの一点張りです。
私たちの結婚は早すぎたのかもしれません。
イケメンの夫と結婚して友人たちから羨望の眼差しを受けたかっただけなのかもしれません。
結婚してみると甘い考えがことごとく打ち砕かれました。
安月給の共働きに夫は嫌気を差したのかもしれませんけど、そんなの結婚する前からわかっていた事なのに…
「泣いてもダメだ!
俺はお前と別れると決めたんだからな
明日にはこの部屋を出ていってもらうから」
おっと!こんなことをしている暇はねえんだ、
ツレと遊びにいく約束してたんだ。
夫は話し合いなどするつもりはなく
私に離婚届を押し付けると夜の街に遊びに行った。
『ズルい!自分ばっかり遊んで…
私だって遊びたいのよ!』
残りの生活費で今夜は豪遊してやろうと思いました。
だけど、私が思い付く遊びなんてカラオケぐらいでした。