この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第33章 槙子 50歳

私の名は槙子、50代に足を踏み入れた主婦です

50になったのを機に夫と別れようと考えています。
すでに別居して半年になります。

そして、意を決して離婚届を夫に送付してから一週間…
もう届いているはずなのに
夫からは、なしのつぶてです。

私は焦れてしまい
本当は会いたくもないのだけれど
夫に会いに出掛けました。

夫は私を破顔で迎え入れてくれました。
別居を解消して帰ってきてくれたのかと思ったのかもしれません。
離婚届まで送付しているのに
今さら寄りを戻す気なんてさらさらないことなのを
理解してくれません。

こういう愚鈍なところが大嫌いです。

「よく帰ってきてくれたね
この日を待っていたよ」

これ、ブルマンだよと
夫は得意気にコーヒーを淹れて私の前にカップを置いた。

「帰ってきた訳じゃないわ
離婚届…手元に届いたんでしょ?」

「離婚届?何だいそりゃ?」

こんなことだと思いました。
郵便物には本当に無頓着な人なんですから。

私はマガジンラックをゴソゴソと物色して
私が郵送した茶色の封筒を夫の目の前に叩きつけてやりました。

「えっ?これ?離婚届?」

現実を突きつけられて
封筒を開封する夫の指が微かに震えていました。

/541ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ