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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第37章 マイカ 19歳
「ありがとう。大好きです、マイカさん…」
彼は私に多い被さりキスを落としてくれる。
舌を絡め、お互いの吐息を感じ合う、そんな激しいキス…
お互いの両手の指を絡め、
彼がゆっくりと私の中に来て初めて一つになった。
「あ、ああっ!!」
声が勝手に漏れる。驚くほど、気持ちいい。
私の反応を見ながら、
彼は私の感じるところを見出してくれる。
欲しい刺激を与えられて、
私は、喘ぐことしかできない。
降り注ぐキスの雨。
何度も突かれ、快感の絶頂へ立たされた私の上で、彼は苦しそうに眉間にシワを寄せた。
「だめ、もう出ちゃうッ!!」
彼はそう言うと、
咄嗟に私の中から自分のモノを引き抜いた。
お腹に白濁した精液が広がる。
「早くてごめん…マイカさん…」
早さとか遅いとか関係なかった。
私の体で感じてくれたからこそ逝ってくれたんだ…
情けなさそうに目を伏せる彼が愛おしくて、
私は彼の首に腕を回して抱きついた。
「好きよ、あなた…」
その後、私と彼は2人でお風呂に入って、
ひとつのベッドに寝転んだ。
「最高の一日だよ」
私の髪を、指で梳きながら、耳元で彼が囁いた。
「マイカさん、大好きです」
温かく幸福なキスをされながら、
私は、安心と温もりで、
徐々に眠りの世界へと落ちていった。
第37章 完