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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第37章 マイカ 19歳
「はぁっ、ん、あぁ」
恥ずかしいほど声が出る。
その間も彼の舌は、クリトリスの周りを
丁寧に動き回り、指がゆっくりと秘部に挿入されてきた。
クリトリスと膣…
二重の快楽が襲ってきて、目に涙が浮かんだ。
「あ、はぁ、あぁぁ…あなたぁ…」
私の声に興奮したのか、肥大したクリトリスにチュパッと吸い付きながら、指は膣の奥深くまで貫いて私が一番感じるところを刺激した。
気持ちよくて、頭が真っ白になる。
夫に与えられた恐怖と苦痛からの意識が飛ぶ時とはまた別の甘く切ない快感に犯されてゆく。
「あっ、あぁ、イっちゃう、あなたぁ、んあぁぁっ」
悲鳴に近い声をあげる私に、彼は
「いいよ、逝きなさい」
そう言って、さらに刺激を強めてきました。
「んぁ、ああ、はぁっ!」
声が上がると同時に、
快感が津波のように押し寄せた。
「君が気持ち良くなってくれると、僕はめちゃくちゃ嬉しいんだよ」
そう言いながらも、彼ハアハアと呼吸も荒く苦しげでした。
丁寧に丁寧に、私の体を解(ほぐ)して、
彼はずっと自分の快楽を我慢してくれているのが手に取るようにわかりました。
彼にも気持ち良くなってほしい…
「ファックミー…」
自分から催促するなんて、はしたない女だと引かれないだろうかと思いながら、彼と目が合う。
その目はとても優しく、私をじっと見つめていました。