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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第39章 美登利 30歳

「僕のマッサージどうですか?」

「とても…気持ちいい…んあぁっ」

私の挑発に乗ってくれた彼は微妙なタッチで私を気持ちよくしてくれる。
ちょうど性感帯に指が滑る度に私は甘い声が出てしまう。

「よ、よかったら…仰向けになって…もらえませんか?」

「そうね、あなた上手だからお腹周りもお願いしょうかしら?」

仰向けになると、彼に下腹部の辺りを撫でられる。

「知ってます?お腹のマッサージするとお通じがよくなるんですよ」

くすぐるようにお腹を撫でている手が
どんどん下がってくる。

「そこ、もうお腹じゃないと思うんですけど…」

彼の手は、すでに恥骨の辺りを撫でていました。

何度も撫でられている内に
下半身がむずむずしてきちゃいました。

私が「お腹じゃない」と言ってしまったせいか
彼の手は再びお腹へ…
きっと私が拒んだのだと思ったみたいです。

「私ね…あなたのマッサージの練習台になってあげてもいいわ…だから…躊躇わずに…いろんなところを揉んでくれます?」

そうお願いすると、彼の手はピタッと一瞬だけ止まりました。
「い、いいんですか?…」彼の鼻息も荒くなってきていた。
「いいのよ…お願い…揉んでね…」
「じゃあ…」彼はついに上半身のマッサージを始めてくれた。

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