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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第42章 芽衣子 37歳
翌朝、何事もなかったかのように
彼は夫と談笑している。
この人に抱かれてしまった…
そう意識すると
まともに彼の顔を見ることが出来なかった。
「お前たち、夕べは激しかったな」
急に彼がそんなことを言った。
「えっ?何の事だい?」
「酔っていて覚えていないのかよ
こっちは独りで参加してるんだぜ
あまり刺激させるなよ
激しい声でゆっくりと寝れなかったぞ
まあ、夫婦仲がいいというのは良いことだけどな」
彼は中出しをした事を旦那に転換させようとしているのだと気づきました。
もし、孕ませてもそれは旦那の子種によるものだと既成事実を植え付けようとしているのでした。
夫がトイレに行った隙に
彼は私の耳元で「孕んでも堕ろすなよ」と囁いた。
そして、この日を境に
私は夫からも彼からも愛される二重生活を送ることになったのです。
第42章 完