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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第43章 有紀 38歳
「ああ、だめ……もう、逝っちゃう!」
「有紀、俺も逝きそうだ」
彼は荒い息遣いと共に、
腰の動きをさらに激しくしてきた。
ぴちゃぴちゃと結合部から溢れ出す卑猥な蜜の音が、やがてじゅぼじゅぼ、ぐちゅぐちゅと密度を増してゆく。
「有紀!!いくぞっ!!」
私の膣内でペニスが一瞬、大きく膨れ上がった。
それと同時に温かいものが下腹部の中で広がってゆく。
ああ、温かい…大泉が言うように
上司と部下の垣根を越えて
一人の女が一人の男に征服された瞬間でした。
翌日、同じ服で出勤した私を見て
やリマンだと噂されている爆乳の子が
「編集長ったら、お泊まりでもしたんでかぁ?」と馴れ馴れしく微笑み掛けてきた。
私はその子をキッと睨み付けて
「そんなことなんかどうでもいいの!
ちゃんと働きなさい!」と叱りつけた。
「おお怖い、怖い」
おどけて彼女は大泉のデスクに向かい
爆乳を見せつけるように「大泉さぁ~ん、お茶をどうぞ」とコップを差し出していた。
爆乳に見とれながら
大泉はだらしなく鼻の下を伸ばしていた。
『あの子、邪魔ね…
まあ、いいわ、編集長の権限で他所の部署に飛ばしてあげるわ』
誰にも渡さない!
彼は私だけのものなんだから!
そうやって邪魔者は彼から遠ざけて
今も私は大泉との合瀬を夫にバレないように続けています。
第43章 完