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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第46章 明日香 29歳
「いけません!!
肉離れでもしていたらどうするんですか!」
それに大事なラケットを杖代わりにするなんてもってのほかです!
いつになく真剣に怒鳴られて
私は思わず泣きそうになりました。
「とにかく救護室へ行きましょう」
他の皆さんはこれで解散とします
気をつけてお帰りください。
他の生徒さん達にそう告げると「さあ!」と
佐藤コーチは私の前で背を向けてしゃがみこみました。
『これって…おんぶ?』
私の予想は当たっていました。
佐藤コーチったら私を背負って歩き始めたんです。
おまけに、佐藤コーチの手って大きいから
太ももを抱いた指先がアンダースコートの際まできていて、ほんの微かに私のお尻の肉に食い込んで…
大股で歩きながら奥さま方の前を通るものですから、私、恥ずかしくて赤面しちゃいました。
それを、奥さま方ったら「まあ!尻を揉んでもらって興奮して顔が真っ赤じゃない!」と揶揄するんです。
だから私、「大したことはないんで降ろして下さい」とお願いしているのに
佐藤コーチったら奥さま方に聞こえないように
「これぐらいの役得は許してくださいよ」と意味深に囁きました。
救護室のベッドに私を寝かせると
ちょっとニヤついた顔で
「どこが痛いですか?」と痛めたのはふくらはぎなのに、大胆に太ももをマッサージし始めました。