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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第5章 聖子 42歳
そのうちの一人が熱心に私を口説いてきた。
同じ市内ということで、なんとか私に会いたいと言う。
明日ならば時間があります。と
私は無理なお願いをその方の掲示板に書き込んだ。
本当に会いたいのなら多少のわがままを聞いてくれる方を望みました。
- 了解です!つきましては契約料としまして
1時間5,000円でどうでしょうか? -
5,000円か~…
へそくりで払えない金額じゃないわね
こうして私と彼の契約が結ばれました。
翌日、待ち合わせの駅で待っていると
私の目の前に背の高い好青年が現れました。
プロフィール画像でお顔を拝見していましたが
こんなに素敵な男性だとは思いもよりませんでした。
「聖子さんですよね?」
喫煙をなさらない方なのでしょう。
口元から覗く歯がとても綺麗なんです。
「はい…聖子です…
あの…隆史さんですか?」
「ええ、お会いできて光栄です」
スキンシップというのでしょうか
すぐさま彼は隣に立って私の腰を抱いて来たんです。
好男子に腰に手を回されて
道行く人にチラリと見られて、
私は少しだけ優越感に浸りました。
「こんな私でも構わないですか?」
彼は画像そのままの好青年でしたが
私といえば画像を加工して少しばかり盛っていたので、急に恥ずかしくなりました。
「構わないです!
と言うよりも画像に比べてすごくお綺麗なので
僕の方から是非ともお願いしたいぐらいです」
そう言って彼は私の腰をさらに強く抱いてきました。