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女教師
第1章 女教師

「先生だって…女なのよ…」

 カウンターで彼女がそう囁き、紅いマニキュアの指先を絡めてくる…


 そう…

 彼女は今から4年前の高校時代の憧れの女教師…
 高校3年生の時に新任で着任してきた、数学教師であった。

 偶然、バーで再会したのだ…
 それも、俺のナンパだった。

「隣、いいですか?」
 
 俺はカウンターで一人で飲んでいる彼女に声を掛ける…

「え、あ…」

「あ、ゆ、悠里先生?」

「う、うん、久しぶりね…
 卒業以来よね」
 そう応えてきた彼女、悠里先生は涙目であったのだ。

「あ…」
 俺は、そんな涙目を見て声を漏らす。

「あ、うん、なんでも…ないの…」
 そう悠里先生は顔を逸らし、呟いた。

「え、なんでもなくないんじゃ…」

  俺がそう囁くと…

「先生だって…女なのよ…」
 そう、囁き返してきたのである。



「あ、ぁぁ、んん、ぁぁ…」

 俺は憧れの悠里先生を抱いていた…
 どうやら、長年付き合っていた男と別れた、いや、フラれたそうであった。

『卒業式の時に、キミは手紙をくれたわね…』

 そう、俺は当時、悠里先生を真剣に好きだったのだ…
 そして、毎晩、毎夜、自ら慰めていた、憧れの存在、女であったのだ。

 それが今…

 俺の下で喘いでいる…

 高校3年生の時に新任での着任、そしてあれから4年、俺は大学4年生…
 だから悠里先生は27歳になる。

 あの憧れの存在であった悠里先生をこうして今、抱いている…
 抱けているのだ。


 堪らない…筈なのだが…

 4年間という時間…

 月日の流れは…

 残酷で…

 リアルな現実を見せてくる…

 あれから4年間…
 俺は大学に入学して以来、女にモテまくり…
 女に不自由をした事が無い…

 だが、高校3年生の時はまだ、ウブな童貞小僧であった…

 童貞が故の憧れの幻を見ていたのだろうか…
 いや、それとも経験により、目が肥えたのかもしれない…

 あの高校3年生の時の昂ぶりは…

 全く起きなかった…

 ただ、一夜の欲望を満たせればよかった…だけだった。

「ねぇ、また逢いたいわ…
 電話番号教えてよ…」

「あ、はい、ぜひ…」

 そして…

 俺は…




 ウソの電話番号を教えた…

 夢は…

 夢のままが…

 いいのかもしれない…

 
 

 
 
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