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第20章 愛里さん

「確かに、君が悪い所もある。
でも、これは異常なんだ…
今回のあいつは、サディストっていうよりもＤＶ男に近い。

でもね、理由があるんだ。
その理由を聞いてどう思うかは、愛莉ちゃん次第なんだけど…
聞いてくれるかな？」

「はい」

『海斗は三年前、結婚式直前に彼女を亡くしてるんだ…
その理由は、今回の愛莉ちゃんの状況に近いかな…
その彼女のことを気に入った男がいてね、ストーカーするようになった。
そして、結婚式直前だと知った男は彼女を暴行した…
彼女はその男に抵抗して、逆に殺されてしまったんだ…
それから海斗は、奴隷を持っても私情は持たなくなった。
愛莉ちゃんが初めてなんだよ？
俺からの頼みなんだけど、海斗をみすてないでやってくれるかな？』