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最愛の人
第23章 怪我
「たか…ぎ……ま…」

『愛莉ちゃん!
無理して話しちゃだめだよ?
暫く話していなかった事と、叫び過ぎ、衛生面で喉も痛めているんだ…

右手は痛めて無いはずだから、紙に書いてくれるかい?』


「高木様や皆様に責任はありません。
私が望んだことです。
ですから、御自身やご主人様を責めるのは辞めてください。
身体の事も含め、全てはご主人様にお任せしている身です。
心配して下さってありがとうございます」


紙に書いた内容を見て愛琉さんが泣き出し、
有村様が支えて下さっていました。


暫くするとご主人様以外はお帰りになりました。


「愛莉……ごめんな?」

「ご…しゅ…さま…
あや…ない…で…さい」

「愛莉、無理しないで紙を使いなさい」

「ご主人様、謝らないでください。
私は大丈夫です。
だから、愛里さんの所に行きましょう?」

「どうしてそんなに拘るんだい?」
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