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最愛の人
第30章 光と一息
説明を終えると琴子さんは部屋から出ていきました。
この部屋には、久々に見るテレビや新聞。
そして鏡台、以前まで使っていた化粧水やメイク道具など普通の女性が過ごすよな空間が広がっていました。

私はどうしたらいいのかわからず、部屋の隅に座りました。
暫くすると部屋の扉が開きました。


『あらやだ。
愛莉さんったらそんな隅に居ないで、ここにどうぞ?
私の説明不足よね、ごめんなさいね?


この部屋は愛莉さんのお部屋ですので、2週間は好きに過ごしてくださいね。
その後は自由になる時間なんてないから…この期間は大切にしてね。

なんて、自由にどうぞと言った早々なんだけど、着いてきてくれるかしら?』


私は琴子さんの後を追いかけます。
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