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最愛の人
第34章 仕上げ
藤田様のお屋敷に来て3週間を過ぎた頃、藤田様は真面目な顔で私を見ています。


『愛莉、間もなく1ヶ月だね。
お前は覚えが良いし、品も出て完璧に近い仕上がりになった。
正直、海斗の奴隷にはもったいないと思ってる。

まぁ、色気というかエロさを隠しきれていない時点でお前は引き返せないんだろうなと思うけど。

もしも、海斗の所で何かあって困ったりしたら…私を姉だと思って頼りなさい。
味方になってやる』

「ご主人様、ありがとうございます。
お褒めいただき光栄です。


あと…私には身寄りがありませんので…とても嬉しいです」


身寄りのない私に、お姉さんの様な存在ができました。
とても厳しいお姉さんですが。

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