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第37章 管理者と奴隷

胸の痛みが取れない中、一ヶ月がたちNo.10の本試験が明日へと迫っていました。
この一ヶ月の間にご主人様がこの屋敷に来たのは数えるほど。
それも、調教過程を聞き終わると帰宅してしまい…

私への調教は土井様がしてくださる気配もなく、放置されていました。


「No.10 、明日が本試験です。
明日は私は関与しませんので、しっかり全てを出し切って頑張って下さいね」

『愛莉様、ありがとうございます』


「No.8、明日で主様の元へ戻れることになりましたね。
No.8は少し時間が掛かったけれど、立派になりました。
胸を張って帰ってください」

『愛莉様、数々の御無礼申し訳ありませんでした。
そしてありがとうございました。
ご主人様の元へ帰りましても精進する気持ちは忘れません』


偉そうな事を言う私…
わからない感情で、心が張り裂けそうです…