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最愛の人
第37章 管理者と奴隷
何度も精を吐き出しNo.9が意識を飛ばしたのを見て、No.9の部屋を出る。

俺は幸せを噛み締めていた…
本館に入ると、聞こえてくる泣き声。

愛莉だ。
お姉様と慕っていた奴隷が亡くなったからだと軽く考えてしまった。

この時の小さな声で呟いた声を拾ってやっていたら、愛莉の傷を小さくしてやれていたのかもしれない。



『遅くに悪いな。
報告だけしとくよ、No.9と無事に契約を結んだ。
後々改名して結婚してやるつもりだ。


あと、愛莉だが泣いてたぞ?
「『海斗さん?こんなに遅くにどちら様?』」

美那さんと一緒か?
また掛けるよ』


愛莉が小さな声で呟いた…
「みなってだれぇ?」
誰の耳にも入らなかった声は…
後になって大きな後悔となって返ってくる…
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