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最愛の人
第38章 目に見えない傷
久々に見る佐伯様の車。
少し嬉しくなって玄関に入ると、4足の靴が並んでいました。
お客様?
お茶は出てるのかな?と思いながら、2階に上がると男性の声が聞こえてきました。
『なぁ海斗、おまえそろそろはっきりしろよ!』
『同意』
『私も同意です』
「わかってる」
『いや、わかってない。
毎晩愛琉が泣いてるんだ、母体に悪い』
『まぁ、それは別だろ?』
『別でないだろ!
この状況はあまりにも酷すぎる。
海斗がはっきりしないのなら、家で愛莉を預かる』
「いや、それには及ばない」
『私からも言わせてもらいます。
美那様のことはどうされるおつもりで?』
「美那とのことはちゃんとケジメをつける」
『では、愛莉さんのことは?』
「愛莉とはちゃんとする」
『ちゃんととかケジメとか、もういい加減にしてくれよ!』
『一度落ち着こう。
海斗もだ。
海斗に前から聞こうと思っていたんだが、会社の跡継ぎ問題だってある。
この事も考えるべきだろ?』
「ああ。…………愛莉はむずかしいだろ?
あいつとの子は望んでいない」
『でしたら、愛莉さんのことはここから解放すべきではないでしょうか?』
いったいなにをはなしているの?
これ以上はここにいてはいけない………
少し嬉しくなって玄関に入ると、4足の靴が並んでいました。
お客様?
お茶は出てるのかな?と思いながら、2階に上がると男性の声が聞こえてきました。
『なぁ海斗、おまえそろそろはっきりしろよ!』
『同意』
『私も同意です』
「わかってる」
『いや、わかってない。
毎晩愛琉が泣いてるんだ、母体に悪い』
『まぁ、それは別だろ?』
『別でないだろ!
この状況はあまりにも酷すぎる。
海斗がはっきりしないのなら、家で愛莉を預かる』
「いや、それには及ばない」
『私からも言わせてもらいます。
美那様のことはどうされるおつもりで?』
「美那とのことはちゃんとケジメをつける」
『では、愛莉さんのことは?』
「愛莉とはちゃんとする」
『ちゃんととかケジメとか、もういい加減にしてくれよ!』
『一度落ち着こう。
海斗もだ。
海斗に前から聞こうと思っていたんだが、会社の跡継ぎ問題だってある。
この事も考えるべきだろ?』
「ああ。…………愛莉はむずかしいだろ?
あいつとの子は望んでいない」
『でしたら、愛莉さんのことはここから解放すべきではないでしょうか?』
いったいなにをはなしているの?
これ以上はここにいてはいけない………