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最愛の人
第38章 目に見えない傷
『海斗に連絡したんだが、連絡がつかないから愛莉ちゃんにだけ話そうね。

愛莉ちゃん、おめでとう。
おめでただよ』

「えっ!」
『まぁ!あなた!ほんとなの!』

『冴子落ち着きなさい。
おまえが騒いでもしかたないだろ。

愛莉ちゃん。
本当は海斗にも同席してもらいたかったんだが、佐伯も繋がらないからね…
私から連絡しておくかい?』

「いえ!自分で話します。
でも、本当にここに…私のお腹に赤ちゃんが?」

『間違いはないよ。
専門の産婦人科には海斗と行ったらどうかね?
ひとりで行かせたなんてバレたら、私が怒られる』

「………はい。
ご主人様と……そうします」


『愛莉、どうしたの?
何かあったの?』

「いえ!……嬉しくて。
赤ちゃん諦めていたので……」


お腹は冷やしちゃダメだとショーツだけを購入しただけで、買い物は中止になりました。
藤田様に送ってもらい、玄関から入ろうとすると佐伯様の車があることに気付きました。


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