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第39章 悲劇

『海斗様……
これが最後に予約送信がされていたメールの内容です』


ご主人様へ

このメールを受けとる頃、私はご主人様の元を離れていると思います。

ごめんなさい。
ご主人様が佐伯様たちと話しているところを聞いてしまいました。

ご主人様が苦しんでいる姿は見たくありません。
私が身を引くことで丸く収まるのなら、私は構いません。


ご主人様……今までありがとうございました。
そして、恩を仇で返す様な奴隷で申し訳ありません。

ご主人様、海斗さん。
私はあなたが大好きでした。
この気持ちを大切にこれから先、生きていきます。

本当にありがとうございました。
愛しています。これからも…


愛莉


愛莉………
おまえにきちんと話をしておけばよかったな。
お前と一生を共にする覚悟はあったんだ。
ちゃんと受け止めてくれる女だよな？
ごめん…


俺が悪いんだ。
俺が………待ってろ愛莉。
すぐにケリをつけて迎えに行く。


『土井！
美那と父親をここへ連れてきてくれ』


絶対に許さん！
あの親子には死より苦しんでもらう。