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第39章 悲劇

「はい、須崎です」

『お久しぶりです。
小関と言いますが、覚えてらっしゃいますか？』

「もちろんですよ。
どうかされましたか？」

『少しお尋ねした方が良いかと思いまして……

“美鈴”という名に心当たりありますか？』

「！！
なぜその名を！」

『まさかとは思いましたが……
あの愛莉さんですか？』

「そうです！」

『知恵、No.6の前の男話はご存知ですよね？
その男“加藤陵”から連絡があったんです。

知恵の高校の友達で、もっと良い女がいるんだが買わないか？と』

「小関さん、それでなんとお返事を？」

『明日返事を返すと言ってあります。
どうしますか？』

「買い取ると返事してもらって宜しいですか？
その他は少し策を練ります」

『わかりました。
明日の朝に連絡をします。
それまでに方針を決めていただきたい。』

「早々に。
宜しくお願い致します」


やっと手掛かりが見つかった！

「佐伯、“加藤陵”調べてくれ」

愛莉、もうすぐ迎えに行く！