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第39章 悲劇

『おう、海斗。

藍沢はもうおしまいだ。
あんなおっさんは買い手もつかん、タダで引き渡すしかないな。

あの娘はあの鬼畜野郎が欲しがっておる。
まあ、お前の所からここへ来た時点でもかなりの事をされとるがな！


さて、愛莉の手掛かりは見つかったか？』

「いえ……
堂上先生、お力を。


ここまで手掛かりがないと、愛莉の意思で隠れているというよりは…
調べたところ、ある警察署前で足取りが途絶えました。
流石に警察署の防犯カメラをハッキングするのは……」

『そうか。
早急に調べよう』



愛莉がいなくなって一月半がたった。
こんなにも時間が掛かるとは思っていなかった。


俺だけでなく、土井や佐伯、他のメンバーはもちろん先生方達にまで焦りが見え始めた頃のことだった。

プルルル♪
プルルル♪