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第39章 悲劇

「このサイトの管理者は？」

『加藤陵です』

「この男は何者だ？
ざっと見て30人の女がいると思うが、この人数を囲うには普通では無理だろう」

『察しがいいですね。
“加藤郷”の息子です』

「なるほど。だから警察署前か」

『ええ、堂上様も不思議がっていたんですが、納得しました』


「愛莉が最優先だが、他も救い出す。
小関さんにも協力を頼んで、この場に乗り込むのが一番でないか？」

『いえ、恐らくは警察関係者が出入りしているはずです。
堂上様のお力をお借りしましょう。

あとは、久瀬様にも』

「久瀬か。

お前は絶対に敵に回したくないな…」

『ご安心を。
もう既に回してますよ？
愛莉が戻ってきた暁には…覚悟してください』


愛莉、お前の味方はこんなにいるぞ。
だからもう少し、辛抱してくれ！