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第39章 悲劇

突然ご主人様が現れた。
私を見て、悲しそうな顔をしたと思ったらすぐに怒りの顔に。
あっという間に倒したご主人様は凄かった。


ご主人様が手を伸ばしたとき、私のなにかが壊れた。

私は汚い。
私は汚い。
私はいらない。
私は……
私は………


「触らないで！」


ご主人様を汚したくない！
見てほしくない！
嫌！やだ！だめ！


散々暴れる私をギューと抱き締めてくれたご主人様。
ホッと力が抜けていく……

「あっ！
ご、ごしゅじ、んさま。
あそこのへ、や！」　

「あと、ほかに、もっ！
おんなのこ！ばしょ、ある！
さが、して、」

「にん、しん、してるこ！
たくさん、いたの！」


うまくしゃべれないよ………どうして？
目が……みえな、い………

「あいり！あいり！しっかりしろ！」