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第39章 悲劇

『海斗様、子供が相手では私達では対応は難しいです。
美智琉達を呼びますから、愛莉さんのところへ行ってください。
すべての女達は一度屋敷の方へ連れていきます』

「佐伯、悪いな。

あとは頼む」



俺が病院に行くと、処置室の前に堂上先生と冴子さんの姿があった。

「先生、冴子さん！」

『海斗！あんたは！
なんでいつもいないの！


赤ちゃん、なんとか助かったわ！
今は愛莉の治療中よ』

『海斗、今回の件は俺達も出るぞ？』

「冴子さん、ありがとうございます！
先生、私の力不足で申し訳ありません」


『愛莉の為ですもんね！』
『愛莉の為だ！』


「っつ！
ほんとに、あいつは…愛莉は凄い女だ」


『まったくね。
海斗を泣かせてしまうなんて、愛莉にしかできないことだわ』