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最愛の人
第39章 悲劇
「俺が直接話をする事はできるか?」

『はい』



「お姉さんのお友だちなんだけど、少し話を聞いてもいいかな?」

『いいよ』
『はい』

何人かが返事をした。

「どうしてお姉さんを気にしていたのかな?」

『だって、お姉ちゃんが私たちの事守ってくれたから。
私たちが悪いことをしたら、お姉ちゃんが庇って叩かれちゃうから、私たちもいい子にしてたの』
『10歳になった日、客をとるルールがあるんです。
お姉ちゃんが連れてこられてから、その日がきたんですが助けてくれたんです』

『私たちはもう客をとった後でしたが…
変な趣味がある人はお姉さんが引き受けてくれてました』
『私たちは望みがもうないって思っていたんです。
でも、大丈夫よって。
私の大切な人達が助けてくれるよって、励ましてくれてたんです』


愛莉。
お前って奴は………

『先程、土井から連絡を受けました。
やはり向こうにも監禁されていました

向こうは少々厄介かもしれません……』
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