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第39章 悲劇

『土井が到着したみたいですね。


妊婦はこちらへ、他はあちらへ』

『おい。あっちは酷かったよ。
拷問道具ばっかりだった。
愛莉はあっちにもいたことがあるな。
ホームページの画像はあっちのもかなりあると思うぞ？』


「そうか。


少し話を聞きたいのだが？」

『はい。助けていただいたこと感謝します』

「あなた達はどういった経緯で？」

『お恥ずかしい話…私は風俗にいました。
他にはヤクザからあそこへ連れてこられたり、借金の肩代わりになどです』

「誘拐や連れ去られたものは？」

『いないと思います。
皆お金絡みなので…』

「美鈴とは？」

『美鈴ちゃん！あの子は無事ですか？』

「ええ、無事です」

『良かった……
あの子も妊娠してるのに、庇ってばっかりで…
連れていかれてからは心配していたんです…』

「妊娠していると言ったんですか？」

『いえ！
私も出産しているので…子供は売られました…
今のこの子で３人目です。
だから妊娠していることに気付いていました。
あの子は聞いても認めませんでしたが…』

「とにかく今は体を休めて下さい」

『ありがとうございます』


すべての女達を部屋に入れると、すぐに眠ってしまう女達。
どんなに酷く、過酷な場所だったんだろうな…