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第39章 悲劇

「美智琉、ここは任せた」

『かしこまりました』


「さてと、ようやく行くか」

『しゃっー！』
『そうしましょう』
『ああ』


目の前には未だに寝ている男達。
股間を踏みつけて起こしてやる！

『『『『『ギャー！』』』』』

「うるせーんだよ！
お前が加藤陵か？」

『だったらなんだ！
こんなことしていいと思ってんのか？
俺を誰だと思ってる！』

「加藤郷警察署署長様のご子息様だろ？」

『わかってんじゃねーか！
だったら離せよ！』

「あちらをご覧ください」

『親父！？』


加藤の見たものは…ボロボロになった父親。
久瀬の奴、やり過ぎだろ。

『君も父親も、警察にはもう籍はない。
母親と妹はこちらで確保している。
場合によっては、お前たちがしてきたことと同じ目に合わせてやる』

『久瀬警視総監！！

妹はやめてくれ！腹に赤ん坊がいるんだ！』

「ふっ！
お前達のしてきたことは棚にあげてか？
馬鹿を言うな！

自己紹介がまだだったな。
私はお前が美鈴と呼んでいた女の、主人だ。
私のものに手を出した、死ぬほど後悔してもらう。

妹をここへ」