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最愛の人
第40章 未来
『なぁ、海斗…俺はもう勘弁だ』
『海斗様、申し訳ないのですが私もです』
「そうだな…俺もだ」
まずは煙草を押し付けてやろうと思ったが、さっきの村田の発言で愛莉への火傷の価値が1円にもならないと解釈した。
では、こいつには一億分の火傷をさせてやると始めたが…
煙草の煙で部屋が真っ白になってしまった…
「佐伯、焼きごてを準備だ。
さすがに一億箇所は無理だ。
煙草よりも重度の火傷で許してやる」
あれだけ偉そうにしていた男は、たったの3ヶ所煙草を押し付けただけで失禁し気を失った。
腰から尻にかけて煙草を押し付けたが、何度も気を失っては起きを繰り返していた。
土井が準備した焼きごては真っ赤になっていて、それをどこに押し付けようか?なんて考える事もなく。
「村田さん、お前の大事なモノにこれをくれてやる」
ジュー!
と音と共に焦げ臭いにおい。
喉を潰した男は叫んでいるが、声は聞こえない。
この男二人は絶対に許さない。