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最愛の人
第40章 未来
「加藤陵、お前には今日はなにもしない。
そこで見ているんだな」
加藤陵の前に転がっているのは、愛莉に煙草を押し付けた男。
村田という男だ。
「村田さん?
あんたには、愛莉。
美鈴と言わないとわからないですかね?
美鈴と同じ事いや、それ以上の事をしてやりますから。
覚悟しろよ」
『はぁー!?
俺は客として、金を払った。
愛莉だか美鈴だか知らないが、おたくに責められる理由はない』
「金を払ったから女に傷を残しても良いと?」
『そうだ』
「佐伯、こちらさんに支払う金を用意してくれ」
『海斗様、一億でよろしいですか?
それでしたらこちらに用意しております』
「ああ。
村田さん、俺があなたを一億で買った。
美鈴に払った額の何倍ですかね?
たったの100万ですよね?
それであの数の火傷をさせた。
あなたにも味わってもらう」
『勝手に決めるな!
金なんぞいらん!
離せ!離せと言っているのがきこえないのか!』
「土井。
声を潰してしまえ」
『了解!』