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最愛の人
第42章 パパとママ
翌日、実を連れて母のお墓に行きました。
「お母さん、この子みのるっていうの。
とってもかわいいでしょ?
お母さん、ごめんね?
私ね愛莉になる。
実のお母さんは、須崎愛莉。
お母さんなら、わかってくれるよね?」
小さい頃、私の父親の事と名前のことを聞いたことがありました。
もう亡くなったこと。
でも、本当なのかな?
お墓参りになんて、行ったことないよ?
そして、お母さんが美鈴って名付けたと言っていたけど…
“お父さんから一文字貰ったの。
男が美しいって嫌だって言ってた。
あなたは女の子だもの、美しく育ってほしいの”
だから、この名前は母と父からのプレゼントだと思っています。
そして、母が亡くなって初めて知った。
母は未婚で私を産んでいた。
父親の顔もどんな人だったのかも、名前すらもわからない。
ご主人様にも話していないけれど…
知っていそうな気がしています。
「ご主人様…
私の父の話なんですけど…」
「お母さん、この子みのるっていうの。
とってもかわいいでしょ?
お母さん、ごめんね?
私ね愛莉になる。
実のお母さんは、須崎愛莉。
お母さんなら、わかってくれるよね?」
小さい頃、私の父親の事と名前のことを聞いたことがありました。
もう亡くなったこと。
でも、本当なのかな?
お墓参りになんて、行ったことないよ?
そして、お母さんが美鈴って名付けたと言っていたけど…
“お父さんから一文字貰ったの。
男が美しいって嫌だって言ってた。
あなたは女の子だもの、美しく育ってほしいの”
だから、この名前は母と父からのプレゼントだと思っています。
そして、母が亡くなって初めて知った。
母は未婚で私を産んでいた。
父親の顔もどんな人だったのかも、名前すらもわからない。
ご主人様にも話していないけれど…
知っていそうな気がしています。
「ご主人様…
私の父の話なんですけど…」