パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第43章 繋がり

『朱莉と結婚を考えたとき、妊娠が判った。

組織に抜けると連絡を入れると、ボスは了承してくれたんだが…
連れに嵌められたんだ。

連れはボスに俺が女を奪って逃げていると。
ボスが一番嫌う行動を吹き込んだ。

俺は組織に捕まり、中国に連れ戻された。
ボスに会う前に目を潰されちまったが、ボスの元へ行き話をすると誤解だったと理解してもらえて生き延びた。

だが、日本へは返してもらえなかった…
ボスに右腕になれと言われたし、日本へ戻れば命を狙うと脅されたよ。
朱莉と子供の安全を考えれば、俺は中国にいた方がいいとも思ったからな』

「勝手なことばっかり！
お母さんは、ずっとひとりで頑張ってた！
朝から晩まで働いて、自分より私を優先。
お母さんはお父さんに守ってもらいたかったと思うよ！
隣にいてもらえるだけで良かったと思うのに！」

『美鈴…ごめんな。
本当にすまない』


「………中国に戻る前に、お墓には行ってあげてね…」

『わかった。


親父、須崎さん。
俺は今後日本に来ることはないでしょう。
ですから美鈴のこと、宜しくお願い致します』

「わかりました」
『ああ』

『美鈴…どうか幸せになってくれ』


このあと、お父さんはご主人様とビジネスの話をして帰っていきました。
もちろん、お母さんのお墓に手を合わせて…

お母さん…良かったね！
どうか、お父さんのことも見守ってあげてね！