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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第7章 『静と言う名の女とオムライス』

その件の翌日に、静から他の子は呼ばずに

野本だけを家に連れて来てと言われて。


その日は、他の友人が来たいと言ったのを

全部断わって、野本だけを連れて家に帰った。


『いらっしゃい…祐樹君…、
どうぞ、上がって…待ってたのよ』

そう言いながら、静が
僕と僕の隣にいる祐樹に声を掛けて。
家に上がる様に促して来る。
そのまま静に案内されて、リビングへと向かって。
リビングのソファに座る様にと促された。

『ちょっと…待っていてね?
今、お茶を…用意するから』

そう言って静が、キッチンへと向かって行って。

駅前のケーキ屋のケーキと、

僕達2人の為に…紅茶を淹れてくれた様で。

ケーキと紅茶の乗ったトレイを持って、
こっちの方へ戻って来た。


『これ、大したものじゃないけど…。
駅前のケーキ屋さんのケーキなの』

どうぞ…と言いながら、
僕と野本の前にケーキの乗った皿と、
紅茶のティーカップを並べて置いた。


リビングのソファに座って、

野本と一緒にケーキを食べていると、

頑張った2人に…ご褒美…あげないとね…と。

静が…妖艶な顔をしながら微笑みかけて来て。


僕と…、功労者の祐樹…は、

お父さんには…2人共内緒よ?と

静に…お口で…

文字通りのご褒美を…貰ってしまったのだが。


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