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第8章 『仁さんの初体験』

『てか、お前が何で…柏葉と居るんだよッ。
柏葉には…一人で来いって…、如月に手紙…』

『ふぅ～ん、ひとりでねぇ。
ひとりで来させて、その人みたいに
柏葉の事もするつもりだったんだ？
それとも…、あの時の…事もセットで、
溝口が、学校の裏サイトでばらされたいなら…
まぁ、話は別…だけど…、いい子に
言う事…聞いてくれるなら…、
僕の画像のデータを全部消すけど？
どう？溝口、悪い話でも無くない？』

シャッター音を出したのは、わざとで。
もう部屋に来た時点で無音カメラで
撮影は済ませてるし、音声の方も保存してある。


『茂木っ、お前ッ…いつもいつも
俺の邪魔ばっかりしやがって！
静さんの下着だって、俺が犯人見つけて
取り返したって事にする計画だったのにッ…』

『ああ、それで…凄いわ❤溝口君。
静から、えっちなお礼してあげる❤って
そんな感じの…を期待してた感じ？』

まさか…あの時の下着泥棒には
そんな計画が含まれてたとは、
コイツは家から出禁にして良かったな…と。
僕は内心、小学生からコイツは性根が
腐ってたんだなと実感したのと同時に。

お前が…受けるはずだった、
静さんからのえっちなご褒美は…
僕と祐樹で楽しませて貰ったとは…
コイツが発狂しそうだから
優しい僕は言うのは止めて置いた。