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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第9章 『茂木純二と真奈美』

『でもね、お母さんがね…また
違ういつも来るおじさんじゃない
新しい、おじさんの赤ちゃん産むって言ってた。
お母さん結婚するのかな?おじさん
真奈美のお父さんになってくれる人かな?』

ポン…と真奈美の頭の上に純二が手を置くと。
わしゃわしゃと犬の頭でも撫でる様にして撫でた。

『その新しいおじさんとやらは、
スーツのおじさんと家に来たおじさんか?
その話の時にお母さん、スーツのおじさんから
何か…小さな袋…貰ってなかったか?封筒と』

『どうして…茂木のおじさん…知ってるの?』

『真奈美…何かあったら、さっき渡した、
子ども食堂…に行け、そこで助けて貰えよ?
明美には…俺が…言って置いてやる…、
明美とも…付き合いがあったからな…俺は』

『うん、わかった…』

茂木のおじさんは帰って行って
しばらくその子ども食堂の
名刺サイズのチラシを眺めていた。

『えっと…ここが…小学校で、ここが病院…
だから、あっち…にあるのか…。子ども食堂…』

新しいおじさんが来る日は…月に続けて3日位。

その日は…、朝からおじさんが来て。

真奈美は…こども園に早めに連れて行かれる。

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