この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第9章 『茂木純二と真奈美』
『でもね、お母さんがね…また
違ういつも来るおじさんじゃない
新しい、おじさんの赤ちゃん産むって言ってた。
お母さん結婚するのかな?おじさん
真奈美のお父さんになってくれる人かな?』
ポン…と真奈美の頭の上に純二が手を置くと。
わしゃわしゃと犬の頭でも撫でる様にして撫でた。
『その新しいおじさんとやらは、
スーツのおじさんと家に来たおじさんか?
その話の時にお母さん、スーツのおじさんから
何か…小さな袋…貰ってなかったか?封筒と』
『どうして…茂木のおじさん…知ってるの?』
『真奈美…何かあったら、さっき渡した、
子ども食堂…に行け、そこで助けて貰えよ?
明美には…俺が…言って置いてやる…、
明美とも…付き合いがあったからな…俺は』
『うん、わかった…』
茂木のおじさんは帰って行って
しばらくその子ども食堂の
名刺サイズのチラシを眺めていた。
『えっと…ここが…小学校で、ここが病院…
だから、あっち…にあるのか…。子ども食堂…』
新しいおじさんが来る日は…月に続けて3日位。
その日は…、朝からおじさんが来て。
真奈美は…こども園に早めに連れて行かれる。