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第9章 『茂木純二と真奈美』

普段だったら、８時にならないとこども園は

お金取られるってお母さん言ってたのに。

その月の３日の間は、

何時もよりも早くこども園に連れて行かれて。

その…３日間の間は…

他の子が…帰っても…迎えに来て貰えなかった。

ぽつんと…誰も園児の居ない部屋に一人残って。

遊んでくれるお友達も居なくて、

一人でブロックで遊んでた。

こんな風にお残りの日は、

１９時なると…パンが貰える。

ぽつんと…ひとりには広い部屋の中で。

もぐもぐと先生から貰ったアンパンを

真奈美が食べていると。

ひそひそと先生達が噂話をしてるのが聞こえて来た。

私のお母さんは…、身体を売ってるらしい…。

家に来るおじさん達は…お母さんのお客さん達。

この事が…発覚したのは…、

園児のお父さんの誰かが

お母さんのお客さんになったらしくて…、

その時の動画をスマートフォンに残していたらしく。

『これ…、この動画に映ってるのって
紺野さんのお母さんですよね？』

そう言いながら、ある園児のお母さんが
こども園に凸して来て。うちの住所を
教える様にとかなり喚き散らしたらしく。
個人情報は教えられないと。警察沙汰になって。
その園児は退園して、今はその園児は
他所のこども園に行ってるらしいけど。