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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第10章 『次の日の朝』
冷蔵庫を開くと、昨日仁さんが
オムライスを作った残りの玉子があった
目玉焼きを作ろうかな…と思って居ると。
ついでに買って来てくれたのか、
カットしてあるバケットがキッチンの
分かりやすい場所に置かれているのに気が付いた。
「仁さん…、真奈美の朝ご飯の
買い物もして来てくれてたんだ…」
そのカットしてある状態のバケットを2切れ
トースターの中に入れると、冷蔵庫に
仁が昨日入れて置いてくれていた。
小分けになったベーコンと、玉子と
カット済の袋入りのサラダを取り出した。
ベーコンをカリカリに焼いて、
その上に生卵を落として。
ベーコンエッグにする。
袋入りのサラダをサラダボールに移して。
冷蔵庫の中からドレッシングを選ぶ。
トースターの中のバケットも
こんがりとしたキツネ色に焼き上がっている。
テーブルは…あの…、この
キッチンのあるスペースに
新調するから今使ってるのが
まだ使えるし良かったら貰ってくれないかと
夫婦円満本舗のお客さんに貰った
ダイニングテーブルセットがあるから。
その4人掛けの椅子の1つに座って。
モスモスと…きつね色のバケットを頬張った。