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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第10章 『次の日の朝』

さっきから背中に突き刺さる様な視線を
感じるのは…気の所為じゃなさそうだし…。

車に必要な機材を積んで、白鳥さんの家を目指す。

美幸さんには8時半頃にお邪魔しますとは

予め伝えてあるから、

車を適当に寄せて停車させると。

車の見えやすい場所に、

仁が駐車許可書を置いていて。

本来なら訪問介護などの時に、

駐車場が無い場所で

必要に応じて路上駐車をする場合に

申請をして得る…物であるはずだが。


「って、仁さん…
そんな物偽造してたんですか?
用意周到じゃないですかッ」

『あのねぇ、真奈美ちゃん。
人聞きが悪い言い方しないでくれない?
これはちゃんと…本物だからね?
仁さんには…、こう見えても
警察の知り合いも何人か要るんだよ?
これだって、ある意味訪問で、サービス提供
してるんだから、違法じゃないって』

「でも…、今からする業務内容が…、
思いっきり盗撮と盗聴の用意ですけどね?」

『それこそ、言い方が悪いんじゃない?
これもそれも全部、美幸さんの為なんだってば。
短小店長にこれ以上美幸さんの事、
良い様にさせられないでしょ?』

ぶつぶつと文句を言って居る、
真奈美を引き連れて
美幸さんのお家にお邪魔をさせて貰って。

昨日、真奈美ちゃんに用意して貰った通りに
美幸さんの家の各所にボイスレコーダーや
盗聴器、隠しカメラをセットして行く。

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