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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第12章 『真奈美と仁』
仁さんの住んでる…アパートの部屋には…、
嘘みたいに…女性が居た形跡が何も無くて。
そう言えば…と思って…思い返すと。
仁さんは…夫婦円満本舗のお仕事で、
色んな人と
それこそえっちな事をしたりとかしてるけど。
真奈美が知ってる…この数年の間…、
仁さんに特定の彼女さんって居たっけ?
「あの…仁さん…って…、彼女さんとかって…」
『女っ気のない部屋だって、言いたい訳?
僕にそんな相手が、……居る様に見える?
こんな…仕事してる、だらしない節操無しな男と
付き合いたいって物好きな女が居たら。
その顔を見てみたいけどね?』
「お仕事…があんな感じだから…、
てっきり…その…ップライベートも…」
『僕はねぇ、それなりに
この仕事を楽しくやらせて貰ってるし。
女には…ね、中学生で童貞卒業してからは…
同級生、上級生、下級生、
それから友達のお姉ちゃんとかさ。
それこそ、沢山…頂戴して来た…口だけど。
ああ、勿論にその後の高校時代、大学時代もね…。
萌花に会うまでは…、楽しんで来た…からさ。
これから先は…今まで…僕が…
数々の…女の人達と…ベッドを共にして
得て来た物を還元する為に生きるつもりなの…』