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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』
「凄いですよッ、仁さんっ、
お部屋ッ綺麗ですッ。ピカピカですよ!」
『部屋、コロナの時に
リニューアルしてるらしいね』
メインの和室は10畳、その隣に
洋室になったベッドルームがあって。
シングルベッドが2台並んでいる。
和室の隣にはリビングスペースがあって。
大きな窓の外の川と田園風景を眺めながら
寛げる様になって居て。
リビングから奥にある、
ウッドデッキのベランダに
出られる様になっている様だ。
ウッドデッキのベランダには、
陶器の露天風呂があって。
蛇口さえ捻れば、温度設定が出来ている
適温の温度の温泉が
陶器の湯船に注がれる様だった。
『やっぱり、慰安旅行と言えばさ。
温泉じゃないとね?始まらないでしょ?
大浴場もあるから、夕飯までに大浴場行く?』
お部屋のクローゼットの中に、
温泉の名前が入った浴衣が用意されていて。
大浴場に持って行くのに便利な、
濡れても大丈夫なゴム製のバッグが2つあって。
大浴場にはタオルが設置されてないので
お部屋からお持ちください……と
書かれいるプレートがあったので。
『もう、ここで浴衣に着替えて行く?
そうしたらさ、わざわざさ。
汚れた服持って歩かなくて良いよ?
荷物も減って一石二鳥だよ?名案じゃない?』