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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』

どきどきと…しながら、真奈美が
焼けたばかりの薄切り肉に。
ちょんと…少量のわさびを乗せて。

流石に今からお刺身を頂くので、
この醤油の中にお肉を
ダイブは流石にできないので。
取り皿の肉の方に、少しだけお醤油を垂らして。

それを軽く薄切り肉で包む様にして、
自分の口に入れやすくして纏めると。
あむっ…とお肉を自分の口に入れた。

「んんんっ~♪仁さんッ、
これっ、お肉…ヤバいですよッ、
口に入れたら、中で蕩けますッ。
滅茶苦茶美味しいですよ?
お肉、美味しすぎますよ?」

『いや、そうでしょ。真奈美ちゃん
見てるだけで美味しいの確定だって。
こんないいお肉が、どうしたってさ、
マズくなるわけないじゃん』

そう言ってる間に、
お肉が良い感じに焼けて来て。

一緒に用意されている割り下を
仁がその中に加えると。

ジュワァアアッ…と
割り下の醤油とザラメが肉の脂の香りと
混じって熱された鍋の温度で
蒸発して行って、部屋の中に
すき焼きのいい香りが広がって行く。

『はい、真奈美ちゃん。
今、出来たばっかりのすき焼きね。
わさび醤油も美味しいだろうけど、
こっちも絶対美味しいよ?』

そう言って、すき焼きの割り下を纏った
姫島牛の薄切り肉を仁が真奈美の小鉢に入れて来て。

出来たばかりのを食べる様にと促して来る。

すき焼きのお肉を、溶き卵に絡めて。
頬張って居る真奈美が、
幸せと顔に書いてある表情をしていて。


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