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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』
『これ、奢るからさ。
一緒に俺らの部屋で飲もうよ。
大丈夫大丈夫、飲むつもりで来てたから。
コンビニでおつまみも
沢山買って来てるんだよな?』
『そうそう、
男二人じゃ…飲んでても寂しいしさ。
これ、1本飲むだけで
いいから、一緒に付き合ってよ』
そう言って、二人の男性に両サイドから
サンドイッチにされて挟まれてしまって。
「あの…ッ、結構です…、
目にゴミが入っただけどなので。
彼と喧嘩したんじゃないくて…、
真奈美は…、お風呂に…
入りに行こうとしてた…だけなんですッ」
『え?バスタオルも、
持たずに?お風呂?入れないじゃん』
そう…、自分の右側に居た男性に、
自分がお風呂に行くと言い切って置いて
何も持たずに部屋を
出て来てしまった事に気が付いた。
お財布も持ってないから、
飲み物を買いに来ただけとも
言い訳が出来ないし…ッ。
『あははは、マジ受ける。
めっちゃ可愛いね、君。
そんなドジっことか、萌えるし…、
てかこうして、近くで見ると
マジで可愛いね、真奈美ちゃん』
名前を呼ばれてドキッとしてしまった。
名前を名乗った覚えがないのにって。
でもよく考えたら、
自分で言ってしまってので。
自分のドジぶりを…
曝け出してしまっただけなのだが。
左側の男性に肩を抱かれてしまって、
右側の男性がこっちの腰に手を回して来る。