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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』
「あの…っ、お断り……します…ッ、
もう…落ち着きましたので、
ご心配は不要です、大丈夫ですからッ」
そう…両サイドの男性に真奈美が言うも、
嫌も嫌よも好きの内みたいに言われてしまって。
2人掛かりで、
こっちの言う事を言いくるめて来て。
こっちの事を…引きずる様にして
…自分達の部屋に
真奈美の事を誘導しようとして来るから。
「すいません、離して下さい。
あんまり…しつこいと、
私も…、大声を出しま…ッ…んむっ…!」
大声を出すと…
こっちが、意思を示したら
男性に口を手で塞がれてしまって。
流石にこれは…マズいのでは…と
自分のピンチを真奈美が感じて居ると。
『ちょっと…お客様…。困りますよ~。
飲んで、気が大きくなって
おられるのは良いんですけど。
ナンパ位ならこちらとしても
何も言いませんけど、
流石に、それは
ナンパじゃないですよねぇ~?
このまま警察の方をこちらに
呼ぶことになっても良いんですか~?』
と、この様子を
旅館の従業員の人が見ていたのか
そう声が後ろの方から聞こえて来て。
私の身体に回されていた手が離れて。
男性の2人組はそのまま、ビールを抱えて
その自動販売機コーナーからそそくさと
居なくなってしまったのだけども。
その…声を掛けてくれた、従業員さんに
お礼を言おうとして。
その声がした方向を真奈美が振り返ると。