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第14章 『慰安旅行・翌日』

通い妻よりも…ずっと居る気がする。

まぁ…僕を刺した相手は、

真奈美ちゃんのストーカーだった

男だし、傷害の現行犯だから。

しばらくの間は出て来ないだろうけど…。

折角…不動産屋さんに…、お願いしたのに。

犯人が…怪我の功名で

逮捕されてしまったから。

今となっては、

もう…不要なものになってしまったけど。

まぁ…、僕が刺されて痛い思いした分、

真奈美ちゃんが…危険にさらされる

心配がなくなったのは…ありがたい…か。


『アイツはもう逮捕されてるし、
今なら本舗も安全だと思うし…、
不動産屋さんには悪いけど…
もう新しい部屋も
必要なくなっちゃったみたいだしね…。
まぁ、結果オーライだったから
今回の事は、良しにしようよ？ね？』

「仁さんが…
死んじゃったらって…思ったら
全然…良しじゃありませんよぉ～。
仁さんの…意識が戻るまでッ…、どれだけ…」

コンコンと病室のドアがノックされて
ガチャと勢い良く開くと。

「仁く～ん、居るぅ？生きてる？
えへへ♥お見舞いに来ちゃった♥」

そう言って中に入って来たのは、
常連さんの成田さんの所の景子さんと。
景子さんに遅れて入って来たのは、
白鳥さんの所の美幸さんだったのだが。