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第14章 『慰安旅行・翌日』

普通の…そう言う撮影をしてくれる所と、

うちでするのの何が違うかと言えば。

確かに金額的にも安いのは安いんだけど。

僕が、竿役も出来るよって事と。

そんなに多くは無いけど、

僕にAVの出演経験があるって事。

そして本間様がうちに依頼してくれたのも、

自分のコレクションの中に、

僕の出演してるタイトルが

数本…あるらしい…って事で…。

要するに…AV男優としての

僕を知って居る人って事だ。

奥様との、お楽しみの時にも…

一緒に観た事があって。

本間様の奥様も…僕が来るのならと、

この話にはノリノリなのだそうだ。

個人撮影の…AVの仕事は割が良いので。

それも…今回の仕事は同時に二組のご夫婦との

オプションプランになるので。

退院後の復帰…第１弾の仕事としては…

かなり…効率がいい感じだなって…。



『仕事復帰から…、最先のいい
スタートが切れそうな…依頼だな…』


仁が先程まで、本間と交わしていた
LINEのやり取りを見ながら。
そう…納得をした様にして頷くと。

『さてと…、まずは怪我を
治さないと…だな、寝るか…』

枕元の電気を豆電球にして。
もそもそとベッドに潜り込んで。
スマートフォンを自分の傍らに置いた。