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第17章 『仁さんの退院と前嶋からの依頼』

「その…、彼女と…接触してる
男性が…多すぎて…、この…
伊藤雄介の留守の時間に…
毎日の様に…別の男性を家に
招き入れている…感じなので…。
この感じだと、調査対象には
１回だけ…の相手も…多そうですよ？」

『でも…、見た感じ…森園美海は…
生活に困ってるって感じでもないし。
複数の男を家に上げてるのは、
お金が目的って感じでもないなら…。
今は想像の範疇でしかないけど。
もしかしたら…、
その森園って…人は…一種の
恋愛依存症なのかもね？
さっきの２人の話を聞いてたら
何となくだけど…、森園は
ロマンス依存のセックス依存かもよ。
張り込みしなくても、
偶然的な…感じに運命的な
出会いの演出をしてあげれば…。
普通に…本人を釣れそうだけどね…？』

パソコンのキーボードを
叩いていた手を真奈美が止めると。

パチパチと大きな目を
更に大きく見開きながら
瞬きをして仁を見ていて。

「その…恋愛依存症って
言うのは…何となく…ですけど、
イメージが…出来るんですけど～。
その、ロマンス依存って言うのは
一体何なんですか？仁さん」