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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第18章 『遊亀美月の決別と決断』


でも…その娘の小さな身体を
抱き締めて…
娘の頭の匂いを嗅いでいると。

『ママ~?』

違う…、この子にいい顔を見せながら
ずっと裏切ってるのは、主人なんだと
あの人なんだと…気が付いて…。

スッと…溢れていた涙が…止まりました。

自分の中にあった悲しみの感情が、

怒りの…感情に変わって行くのを感じました。

そう感じた途端に、やらなければと言う

強い心が…自分の中に湧いて来たのです。

この子達を守るためにも…私がしなければ…。


先程…茂木さんから、

お知り合いの探偵さんである

三枝英雄さんを…紹介して頂いたので。


茂木さんからも、三枝さんの方には

お話を先にして置いて下さると

お聞きしておりましたから。

まだ主人が戻るまで、

十分に時間がありましたから、

その三枝さんの探偵事務所に

震える手で私は、電話を掛けました。

2回目のコールで、通話が繋がって。


『はい、もしもし、
三枝英雄探偵事務所です。
本日はどの様な、ご用件でしょうか?』



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