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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第18章 『遊亀美月の決別と決断』
『はい、もしもし、
三枝英雄探偵事務所です。
本日はどの様な、ご用件でしょうか?』
「すいません…私…、遊亀正樹の妻の
遊亀美月と言う者なのですが。
三枝英雄さん…で間違いありませんでしょうか?」
『ああ…、遊亀様ですね?
どうもどうも…。
仁の…夫婦円満本舗の茂木から
話の方は…伺っております…よ…』
仁の知り合いだからと、
快く…私の話を聞いて下さって。
明日、詳しくお話をしましょうと言って頂けて。
その三枝さんのお声を聞いていると、
どっしりと構えておられる風格がおありで。
茂木さんからも三枝さんは、
経験豊富なベテランの
探偵さんだと…お聞きしていたので。
主人の浮気調査は…、
安心してお任せできそうな印象でした。
ーーー
ーー
ー
翌日…、
三枝さんと…昨日茂木さんと
お話をしたあのガストで顔合わせをしました。
『すいません、遊亀美月様で…すか?』
「はい…、私が…依頼をしました、
遊亀美月です…三枝さん…で…」
『こちら、失礼させて頂きます』
そう言いながら三枝が、美月の向かいの
席につくと、名刺を美月に差し出して来た。