この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第18章 『遊亀美月の決別と決断』
『これを見ても、貴方が…それでいいと
仰るのであれば、私は何も言いません。
後、ついでの話…ですが。
彼女の結婚式の日取りと、場所も
ちゃんと調べがついてますよ?
僕もご一緒しますので、どうですか?
ご両親をもう一度説得しに行きませんか?
もし…反対されたら。あのドラマみたいなの
するの、お手伝いさせて貰いますけど?』
前嶋は思い詰めた様な顔をしてて、
その向かい側に座って居る仁は
にこにこと…満面の笑みを浮かべていて。
「そう言う…こと…でしたか…、
浅羽が…茂木さんに…相談を
したらどうだと…言った理由…は。
普通の探偵事務所や、興信所とは
ちょっと違うけど…、
茂木さんは頼りになる奴だからと…」
『実は、小林さんの方と、ちょっと
ご相談させて貰ったんです。
快く、小林さんにも、
他の同僚の皆さんにも。
前嶋さんの事をお願いして頂いたので…。
我々もタダ働きはしてませんので…。
うちの助手は非常に優秀ですので。
当日の…花嫁奪還の逃走ルートも
ちゃんと確保はしてありますよ?
前嶋さんが決断さえして下されば。
我々は夫婦円満本舗として、
お二人の…新たなる門出のお手伝いを…
全力でサポートさせて頂きますが?』