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第22章 『初めての彼女』

「仁さんの…元カノさんは、
ハイスペックな人…多くないですか？」


『誰と誰を見て真奈美ちゃんが
そう、言ってるのか知らないけど。
そんな事無いよ、どこで何してるのか
知らない…元カノだって何人もいるよ？
それに…結婚した萌花は普通だよ？
真奈美ちゃんのが言うハイスペックが
どんな基準か知らないけどさ。
それを言うならさぁ、
真奈美ちゃんの方が、
…僕の知ってる女性の中じゃ
ダントツに…ハイスペックだけどね？
警察からも…捜査協力のお誘いある、
その界隈では有名なホワイトハッカーだし？』

そう言いながら仁が…、今日は
もう仕事をしないつもりで居るのか。
冷蔵庫から缶ビールを取り出して
真奈美の座って居る隣に座ると。

「仁さん、こんな時間から
ビール飲むつもりなんですか？」

『良いじゃないですか。今日は暇なんだし。
真奈美ちゃんも今日はゆっくりして
良いってさっき言ってたでしょ？
この頃…お仕事は順調だしね？
今日ぐらいはご褒美ビール、
この時間から飲んじゃっても良いんじゃない？』

「でも突然…成田さんからの
呼び出しあっても知りませんよ？」