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第22章 『初めての彼女』

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……とまぁ…柏葉と付き合う様になって

初めてキスをした時の話を僕がすると。


ソファの上で…真奈美ちゃんが

落ち着かない感じでモジモジとしていて。


『どうしたの？真奈美ちゃん…』

「だってっ…仁さんがッ…、
青春してるって思うと…ッ…
飲んでるココアが…甘酸っぱい
カルピスの味になりそうでッ…」

『あのねぇ…人に話聞かせろって
言って置いて…それは無くない？』

「仁さん…」

『何？真奈美ちゃんも…
甘酸っぱい感じのキス…
したくなっちゃったの？』

仁の問いかけに真奈美が自分の首を
コクンと…縦に振る。

ちゅ…ぅ…と…その時に
柏葉にしたみたいな…触れるだけの
数秒程度のキスだけして唇を離すと。
むうう…と納得が出来ませんと
それはキスではありませんと
言いたげな顔を真奈美がしていて。

『さっきのはキスじゃないって、
真奈美ちゃんの顔に書いてある…ね』

「あんなキスじゃ…
ま、真奈美は納得しませんっ」

『んじゃ…もっと…キスしてって事？』

ちゅぅ…ともう一度…触れるだけのキスを
仁が真奈美にすると、こっちの肩に
真奈美が腕を回して来て、
離そうとした唇を向こうから押し付けられる。